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世界陸上男子マラソンの日本人ランナーの結果に対して思うこと

2015_sekai

中国北京で開催されている「世界陸上2015北京」

大会初日の8月22日(土)に男子マラソンが行われて、エリトリアのG.ゲブレスラシエ選手が2:12:28で真夏の大会を制しました。世界陸上という国際大会での優勝タイムが2時間10分オーバーということからも、過酷な大会だったことが伺えます。

日本人選手の結果はというと

21位 藤原 正和 選手 2:21:06
40位 前田 和浩 選手 2:32:49

と入賞を逃しています。両選手とも中盤からはツラそうでしたね。

今回はこの結果と周りの反応に対して、少し思うところがあったので久しぶりに真面目に書いてみます。いつも真面目ですが( ー`дー´)キリッ


課題や反省はもう少し後でもいいんじゃない?

久しぶりの入賞を逃した結果とあって、周りの反応はかなり辛辣なものでした。

選手にお疲れ様を言うわけではなく、選手の不甲斐なさやマラソン界の体質やレベルを批判する記事まで。

確かに結果だけを見れば物足りない結果だし、レース内容を見ても世界との差はかなり開きがあるように見えました。

国を代表して出場しているのだから、暑い寒いは関係ないですからね。

ただ、ランナーをやっていればわかると思いますが、暑さの中のフルマラソンってとてつもなく過酷な戦いです。ランナーでさえ走ってないときは忘れがちになりますが、猛暑の中のマラソンは体力も神経も相当消費します。

そんな過酷な条件の中、国を代表しているという重圧を背負い、本人たちが一番悔しい思いをしながら走っているのを考えると、まずは「お疲れ様」とひと言かけてやりたいです。

もちろん陸連関係者やマスコミがそういうことを言えない立場というのはわかるのですが、一般の人たちも口を揃えて「不甲斐ない!」を連呼しているのはかなり違和感を覚えました。

反省や課題の洗い出しは落ち着いてからでもできるでしょう。

世界レベルで戦うには業界全体の底上げが必要

では、反省や課題を洗い出したときに、マラソン界に何が一番足りないのか?というのを考えると、僕は

業界全体の底上げ、特に若年層の底上げ

が急務と考えています。

ざっくり言えば「競技人口が多ければ多いほど、業界のレベルも上がるし強い人もでてくる」ということです。

マラソンに限らずどのスポーツもそうですが、基本的に競技人口の多い国や県が強いし、多くの優秀な選手を排出しています。確率の問題で、関わる人数が多ければ多いほど才能のある選手が出てくる確率も大きいだろうと。

もちろんそれだけではなく、競技の文化や歴史、指導方法など才能を引き出すバックボーンの整備も必要ですが、一番は業界全体の底上げです。

マラソンの競技人口は増えているけど・・・

市民マラソン、市民ランナーの数はここ数年で急増しています。

マラソン大会の参加人数は年々増えているし、人気大会のエントリーも難しくなっています。

ランニンググッズの種類も増えたし、販売するスポーツショップのコーナーも広くなっていたりと、至るところでマラソンの伸びを感じます。

でも、市民マラソンの盛り上がりとは裏腹に、トップランナーのレベルは世界とどんどん引き離されています。

なぜか?

僕は、よく言われる「日本が駅伝文化だから」というのは関係ないと思っています。

若年層に伝わるタイムラグ

まずは単純にタイムラグ期間ということ。

業界が盛り上がっても、すぐにレベルが高まるわけではありません。

業界の盛り上がりとともに、若年層の競技人口と競技レベルが上がっていき、その若年層が成人して結果として現れるには10年はかかるからです。

日本のサッカーも一緒です。

Jリーグ創設の2,3年前、1990年に入ってから盛り上がりを見せましたが、中田英寿さんなど黄金世代と言われた人たちが世界で活躍し始めたのは2000年前後です。

市民マラソンの盛り上がりが下の世代に波及しているとしても、その結果が出るまでには時間がかかるということです。

そもそも若年層に波及してない

僕は一番の原因はこれだと思っています。

そもそも市民マラソンの盛り上がりが若年層に波及してません。

マラソン大会にも子供の部があって参加人数も増えています。一見すると若年層のマラソン人口も増えているように見えます。

でも、マラソン自体のステータスが上がっているのでしょうか?

例えば、子供がスポーツをするとき何を選ぶでしょうか?

野球?サッカー?バスケ?

子供同士が外で体を動かして遊ぶ時、あえてマラソン(持久走)をやるでしょうか?

若年層にとって、マラソン(持久走)はまだまだ「他のスポーツの基礎的なもの」であり「楽しんであえてやるもの」ではありません。

僕たち市民ランナーがマラソンを楽しいと思うのはなぜでしょうか?

・朝走ると気持ちいい、気分転換になる
・走るごとにタイムが良くなるのが楽しい
・体重が減って健康的になるのが嬉しい
・マラソンを通じた人の交流が楽しい
・マラソン後の一杯が美味い

といったところでしょうか。どれも楽しいから続くし、楽しいから広まっているのだと思います。※もちろん辛い部分もありますけどね

でも、こういった大人が楽しんでやる部分が、子供にあまり伝わってない印象です。

・スポーツ全般の基礎的なもの
・持久力、スタミナをつけるためにやらなければならないこと
・辛い、苦しい

例えば、学校の体育の授業でも、ただ校庭をグルグル走らせるのではなく、ペースを気にせずゆっくり景色を楽しみながら、友だちと会話を楽しみながら走る。

そういった「楽しむ」部分をもっと伝えるべきなんじゃないかな、と思います。

もちろん陸連関係やマラソンに携わるアスリートや有名人も、何とか楽しみを伝えようとイベントを主催したりしてますが、広がりはイマイチです。

とするならば、多くなった大人の市民ランナーに対し、その下の世代にアプローチするような仕掛けをもっと作っていくべきでしょうね。

じゃあ、その仕掛けは何か?と言われるとパッと思いつかないのも、若年層に波及しない理由のひとつなのかもしれません。

ただ、こう言ってしまうと元も子もないのですが、マラソンって「大人向け」のスポーツなんですよね。

走っていて景色を楽しんだり、朝の空気を楽しんだり、友人・知人との交流を楽しんだり、走った後のオフ会や一杯を楽しんだりと。

また、野球やサッカーと違って、1回やっただけで「楽しい!面白い!」と思えるスポーツでもないし。僕もそうでしたけど、ある程度走ってだんだん走れるようになって、初めて楽しくなってくるというか。しかもその楽しさって「楽しい!面白い!」というよりも、達成感の楽しさの方が強かった気がします。

こういった「達成感の楽しさ」を伝えるって、なかなか難しいですよねぇ・・・

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コメント

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  1. イギリスでは大学生になるまでマラソン競技はできません。距離が長いので体に悪いからだそうです。確か日本も同じだったような気がします。

    何にしても日本は結果に対して騒ぎ過ぎかもしれません。こちらは負けても勝っても反応があっさりしています。やりたい人がやるのが基本ですから・・。

    「1回自分でフルを走ってみてからコメントしたら?」といいたくなりますよね。

    • 素人ランナー
      素人ランナー

      こんにちは。マラソン競技というとハーフマラソンもダメな感じですか?フルマラソンは体の負担が大きいですからね。
      市民マラソンの盛り上がりとは真逆で、今のトップのマラソン界って悲壮感が漂い過ぎてる気がするんですよね。走った直後にマイク向けて「今のお気持ちは?」って、悔しさいっぱいの中走ってたに決まってるだろう、と。

  2. 世界陸上のマラソンは男女とも盛り上がりませんでしたねー。個人的には前田選手のブレイクを期待していたのですが。
    わたくしの北海道は予想通りというか、想定以上というか、無事、3時間55分でサブ4は確保できました。25キロまでは5分20秒ペースで楽に行けたので、もしかしてこのままいけるかなーなんて考えてましたが、走りこみ不足はしっかり現れて、30キロ過ぎにはハムストリングスがひくひくとしはじめ、35キロ過ぎには両足とも攣ってしまい、止まってストレッチしたり歩いたりしてしまいました。それでも昨年10月の大阪以来、月間走行距離の平均が約100キロ弱。6月以降も月100キロ程度の練習でサブ4できたのは、楽に走るフォームの探求の成果かと一応は満足です。メインに考えている11月のぐんま県民マラソンでサブ3.5に挑戦予定です。

    • 素人ランナー
      素人ランナー

      北海道マラソンお疲れ様です。今年も暑くなった中、サブ4達成は凄いです!走り込み不足は30キロ過ぎにきますよね。春のフルマラソンで痛感しました。
      まるよさん、ぐんま県民マラソンに参加されるのですか!?羨ましい。。。エントリーを逃してしまいました。。。当日は沿道で応援予定です。後でコース攻略とともに応援ポイントをブログでまとめますね。

  3. 本当は大田原の予定だったのですが、予定を合わせられず、第1回の埼玉マラソンは申し込み初日昼には定員いっぱい。そこで見つけたぐんまマラソンでした。素人ランナーさんが参加しないのは残念。コース攻略記事は楽しみにしてます。

    • 素人ランナー
      素人ランナー

      なるほど、それでわざわざ辺境の地までいらっしゃるわけですね(笑) 10月くらいにコース攻略はまとめますね!